公開日: 2026-06-02
フランキンセンスのおすすめ香水7選。深みのある香りに身を委ねて
フランキンセンスは、カンラン科ボスウェリア属の樹木から採れる樹脂のこと。日本語では「乳香」と呼ばれます。フランキンセンスの歴史は古く、数千年前からエジプトや地中海沿岸あるいはアジアにも伝わって、希少な香料・薬剤として人々に好まれてきました。
芳香樹脂の世界で最も古い利用は、紀元前4,000年頃の古代エジプトとされています。つまり、ピラミッドが建設されるよりも前のことだそう1。日本においては、6世紀の仏教伝来とともに薫香の文化も浸透。乳香についても10世紀初頭には日本で使われていた可能性を示す記述が残っているようです。
また日本には6世紀の仏教の伝来とともに薫香の文化が浸透し、寺院や朝廷の儀式などで香が焚かれるようになった。乳香については、『薫集類抄』(12世紀末)に登場する香作りの名手だった源公忠(10世紀初頭)が香を煉り合せた黒方(くろほう、くろぼう)を作る際に加えた薫陸が乳香であったとされている(藤巻 他 1980:49;谷田貝 2005:644)。
小磯学(2016).「乳香とオマーン : その歴史、文化、観光について」『神戸山手大学紀要』18号,p.206
さて、樹脂であるフランキンセンスの特徴は、深みのあるウッディーな香り。同じ樹脂であるミルラと比べると、フランキンセンスのほうが爽やかでマイルドな印象。心を落ち着かせたい時間を彩ってくれるかもしれません。
Kaorio
あなたの言葉で 香りを探そう
フランキンセンスのおすすめ香水7選
Nonfiction「For Rest」
Nonfictionの「For Rest」は、ヒノキとユズの森の空気に、フランキンセンスがミネラル感を加えるウッディフレグランスです。森に囲まれた温泉から立ち上る湯気や、濡れた岩の苔を抜ける涼風をイメージした香りで、ターキッシュローズが意外な華やかさを足しつつ、ブラックペッパーとナツメグが乾いたスパイスで締めています。
NEHAN TOKYO「Eau de Parfum SHODO」
NEHAN TOKYOの「Eau de Parfum SHODO」は、墨を磨るときの静かな集中を香りにした1本です。ベースのフランキンセンスが墨の煙っぽさを担い、シダーウッドとベチバーが和紙の繊維のようなドライ感を添えています。トップのプチグレインとマニラエレミが柑橘系の透明感を足していて、お香一辺倒にならない軽やかさが感じられます。
L'Orchestre Parfum「Encens Asakusa」
L'Orchestre Parfumの「Encens Asakusa」は、浅草の寺院で焚かれるお香の煙をそのまま閉じ込めたような1本です。フランキンセンスが煙の骨格を作り、ピンクベリーが一瞬だけ甘酸っぱさを差し込んだあと、サイプレスとアイリスの静けさへ移っていきます。ベースのミルラが余韻をやわらかく締めていて、冬の朝に1プッシュすると寺院の冷たい空気ごと纏えるような感覚があります。
Mendittorosa「Alfa」
Mendittorosaの「Alfa」は、三部作(Alfa / Omega / Id)の始まりにあたる1本です。ベースのフランキンセンスとサンダルウッドがあたたかな芯を作り、ハートのサフランとクローブが甘さに奥行きを加えています。フランキンセンスの甘さはバニラとは異なる樹脂特有のあたたかみで、時間が経ったあとも、ホワイトムスクが肌に溶けるように残ります。
Laboratorio Olfattivo「ExpLOud」
Laboratorio Olfattivoの「ExpLOud」は、ウードとパチョリが深いレジナスな土台を作り、トップのフランキンセンスが樹脂の立ち上がりを加える構成です。ブラックペッパーとナツメグが立ち上がりに乾いた熱を加え、ガーデニアとリリーベルが意外なフローラルの透明感を差し込んでいます。
Comme des Garçons「Wonderwood」
Comme des Garçonsの「Wonderwood」は、シダーウッド・サンダルウッド・ベチバーにフランキンセンスを重ねた構成です。フランキンセンスが煙ではなく木の温かみの一部として溶け込んでいて、マダガスカルペッパーとベルガモットのトップが軽快な印象を与えます。ジェンダーレスに使えて、オフィスやカフェなど日中のシーンにも馴染みやすい1本です。
@aroma「Skin On Fragrance Calming Veil」
@aromaの「Skin On Fragrance Calming Veil」は、天然精油100%で作られた肌用フレグランスです。フランキンセンスとフランジュパニを軸に、ベンゾインとシダーウッドが穏やかなウッディの土台を作っています。アロマディフューザーで知られる@aromaによるスキンオンフレグランスで、纏うアロマとしてフランキンセンスを日常に取り入れるモダンなアプローチです。2025年発売で、通常のオードパルファムとは持続時間が異なる場合があります。
気になる香水は見つかりましたか?ぜひ実際に試して、好みにぴったりな1本に出会ってみてくださいね。
こちらの記事もおすすめ

お茶の香水おすすめ9選。紅茶・緑茶・烏龍茶も紹介
2026.05.16

和を感じる香水を探して。日本の感性を纏うフレグランスを紹介
2026.05.30

「読む香水」おすすめ8選。物語をまとうニッチフレグランスに魅せられて
2026.05.30
Kaorioなら香りを「言葉で」探せます
Kaorioは、AIを使って、あなたの言葉で香水を探せるサービスです。たとえば「お寺で焚くお香のような落ち着く香り」「煙っぽくない樹脂系の香水」といった言葉から、近い香水をAIが提案します。ぜひ使ってみてくださいね。
Kaorio
あなたの言葉で 香りを探そう
Footnotes
-
小磯学(2016).「乳香とオマーン : その歴史、文化、観光について」『神戸山手大学紀要』18号,p.201 ↩
